応募文が書けなくて固まる人へ|AIと一緒に書く在宅ワークの応募文、私がやった順番
目次
在宅ワークの募集ページを開いて、「応募する」ボタンの前で手が止まる。何を書けばいいか分からなくて、下書きを消しては書いてを繰り返して、気づいたら募集が締め切られている。
私も、まさにそこにいました。独立してすぐの頃、30件以上応募して、まったく連絡がなかった時期があります。当時は「自分に書けることがないから書けない」と思っていたのですが、いま振り返ると、原因はそこではなかったかなと思います。
この記事では、私がAIと一緒に応募文を書くようになってから変わった手順を、そのまま書きます。特別な文章力はいりません。
応募文が書けないのは、文章力の問題ではない
固まってしまう人の多くは、「完成した文章を、一発で書こうとしている」のだと思います。
頭の中で「まず自己紹介、それから実績、そして志望動機……」と組み立てながら、同時にきれいな日本語にしようとする。この2つを一度にやるから、手が止まります。書ける人は文章がうまいというより、「材料を出す」と「文章にする」を分けてやっているだけなんですね。
AIが役に立つのは、まさにこの「分ける」ところです。材料を出すのは自分、文章の形にするのはAI、最後に自分の言葉に戻すのはまた自分。この分担にしてから、私は応募文で固まらなくなりました。
ステップ1:自分の材料を、先にぜんぶAIに話す
募集ページを見る前に、まず自分のことをAIに話します。ChatGPTでもClaudeでも、使い慣れている方で大丈夫です。
きれいにまとめる必要はありません。箇条書きでも、しゃべり言葉でもいいです。私は話す方が頭が回るタイプなので、スマホの音声入力でそのまま話しています。
- いまの状況(子どもが1歳で在宅希望、平日の午前と夜に作業できる、など)
- これまでやったこと(前職の仕事内容、家でやっている作業、趣味で作ったもの)
- 使えるツール(Canva、Excel、ChatGPTなど。「少し触った」レベルでも書く)
- どんな仕事を受けたいか、どんな仕事は受けられないか
「実績がないから書くことがない」と思うかもしれませんが、AIに向かって話しているうちに、思っていたより材料が出てきます。前職で毎週やっていた資料づくりや、家計の管理表、子どもの園の連絡文。仕事として見ていなかっただけで、相手から見れば立派な経験になることが多いです。
この「自分の材料」は一度作ったら保存しておきます。次からは、この材料と募集文をAIに渡すだけで応募文の下書きが出るようになるので、2件目以降がぐっと楽になります。
ステップ2:募集文を貼って「相手が知りたいこと」を出してもらう
次に、応募したい募集ページの本文をコピーして、AIに貼ります。そして、こう聞きます。
「この募集を出した人が、応募者に一番知りたいことは何だと思いますか。3つ挙げてください」
これをやると、募集文の読み方が変わります。たとえば「Instagram投稿の作成」という募集でも、相手が本当に知りたいのは「デザインの腕」ではなく「毎週きちんと納期を守れるか」だったりします。自分が書きたいことと、相手が知りたいことは、けっこうズレているんですね。
私が連絡をもらえなかった頃の応募文は、自分のことばかり書いていました。ここを相手の知りたい順に組み替えるだけで、返事の来かたが変わったかなと思います。
ステップ3:下書きを出してもらって、自分の言葉に戻す
材料と、相手が知りたいことがそろったら、AIに下書きを頼みます。
「私の材料と、この募集で相手が知りたいことをもとに、応募文の下書きを300字くらいで書いてください。相手が知りたいことの順に並べてください」
ここで出てきた文章を、そのまま送らないのが大事なところです。AIの下書きは整いすぎていて、読む側にはすぐ分かります。「貴社の理念に深く共感し」のような、自分では絶対に言わない言い回しが入っていたら、全部自分の言葉に置き換えます。
私がやっているのは、下書きを声に出して読んでみて、口に出して違和感がある部分だけ直す方法です。「私は〜と考えております」を「〜かなと思っています」に戻す、くらいの小さな直しで、ちゃんと自分の文章になります。
直すときに「うまく書こう」としないこと。下書きの段階で構成はできているので、あとは自分がしゃべるときの言葉に寄せるだけで十分です。
ステップ4:1件仕上がったら、それを型にして数を出す
1件目の応募文が仕上がったら、それを型として保存します。次の募集からは、募集文を貼って「前回の型で、この募集向けに書き直してください」と頼むだけです。1件あたりの時間が、最初の3分の1くらいになります。
そのうえで、応募は数を出す前提で組みます。私が実際にやっていたのは、1日5件以上、10件を目安に応募するというペースでした。週に何件ではなく、日単位で決めていました。
これは根性論ではなくて、返事が来ない前提の設計です。在宅ワークの募集は、1件に何十人も応募が集まります。連絡が来ないのは「あなたの文章がダメだから」ではなく、そもそも返事が来ないほうが普通なんです。ここを分かっていないと、1件ごとに落ち込んで、手が止まってしまいます。
私は、返事が来なかった応募文を「ダメだった」ではなく「この型は反応が薄かった」として、次の型を作る材料にしていました。そう考えられるようになってから、応募がだいぶ気楽になったかなと思います。
応募する前に、ひとつだけ確認してほしいこと
数を出すとはいえ、どこにでも応募していいわけではありません。募集文に次のようなことが書いてある場合、私は応募しないようにしています。
- 仕事を始める前に、教材費や登録料などのお金を払う必要がある
- 仕事内容が書かれておらず、「誰でも簡単に高収入」のような言葉だけが並んでいる
- 連絡先がいきなり個人のLINEで、会社名や運営者の名前が出てこない
最初の材料をAIに話す段階で「こういう募集は避けたい」も一緒に伝えておくと、募集文を貼ったときに「この募集には気になる点があります」と教えてくれることもあります。判断を全部AIに任せる必要はありませんが、ひとつ目のフィルターとしては心強いです。
まとめ:材料を出すのは自分、形にするのはAI
- 自分の材料を、先にぜんぶAIに話す(音声入力でもいい)
- 募集文を貼って「相手が知りたいこと」を3つ出してもらう
- 下書きを出してもらい、自分の言葉に戻す
- 1件仕上がったら型にして、日単位で数を出す
応募文で固まっていた頃の私に何か言えるとしたら、「文章力の問題じゃないよ」ということかなと思います。材料を出すことと、文章にすることを分けるだけで、応募ボタンは押せるようになります。
最初の1件は、うまく書けていなくて大丈夫です。まず1通、送るところまでやってみてください。